ペアレントトレーニングとは・・・
親が子どもにわかりやすい具体的で効果的な対応を身につけることで、悪循環を断ち、親と子がともに自己有能感や自尊心を取り戻し、日常生活をより穏やかに送ることができるように親をサポートするためのプログラムです。
内容は、子どもの行動観察と良い行動への注目、ABA応用行動分析を使ったテクニックの習得などです。状況に応じて発達障害の特性や個別の事例を検討したり、ロールプレイなどを行います。
「子どもの凸凹や障害を治す」のではなく、上手く付き合っていくための「親の学びと気づきの場」です!
現在、オンラインにてマンツーマン講座を実施中です。
~ペアレントトレーニング
過去の受講者様からのご感想です~
2016年の秋にスタートしたペアレントトレーニング講座は、
2020年12月の時点で受講生が110名を超えました。
あらゆる年代のお子さんを持つ保護者の方を対象にしてきました。
初日は不安な表情をされていますが、
回をかさねるごとに笑顔が増え、お子さんとの良い関係を築いていらっしゃいます。
悩みはなくなることはありませんが、元気に子育てに邁進されていきます。
(子どもの年代・年齢は受講当時のものです)
◎「どうしてできないの?!」
「ちゃんとしてよ!!」
「何回言えば分かるの?!」
「やめて!」
「だめ!」
そんな否定的な言葉と具体性の無い指示で溢れていた我が家は、親子の関係性も崩壊寸前でした。
子ども達にADHDの特性があります。と病院で言われたのは今から5年ほど前です。
手探りの育児の中、さらに発達障害。
そして私はシングルマザー…てんやわんやの生活の中で、いつも私の怒声が響き渡っていました。
これではいけない…どう関わればいいのか…。
そんな事をいつも検索していたと思います。
その中で、オンライン講座のお話を頂きました。
親子の関係性さえ修復出来れば…
なんて気持ちで始めたペアレントトレーニングでしたが、褒める所なんてあるのか?!
この子達の得意な事?!
我が子の事なのに、私は子ども達の中身や、訴えに何も気づけず、ただ一方的に押し付けるよう指示を出していた事に気づきました。
子ども達を変えるのではなく、私が変わる事。
目の前にいる子ども達としっかり向き合う事。
講座の度に気を引き締め、自分自身の言動に意識し、そんな毎日を過ごしていると、悪い事ばっかする。と思っていた子ども達の素晴らしい面を沢山発見し、実は何も悪い事なんてしていなかった事に気づいたのです。
悪かったのは、曖昧な指示、気まぐれな指示ばかり出していた私の方だったのです。
一貫性のない怒声や感情で子ども達を操ろうとしていた私の言動こそが子ども達を戸惑わせ、困らせていたのです。
全10回の講座の中で、宿題と振り返りを繰り返し、その中で毎回反省点を見つけ、また次に生かすという事を続け、まだ完全に定着はしていませんが、正しい指示の出し方を学ぶと、叱る事がなくなりました。
それどころか、怒声ばかりだった私の言葉が、「すごいね!」「よく出来たね!」と肯定的な言葉に変わりました。
「行動は行動でしか変えられない」
と講座の中で何度も聞き、今ようやくその意味が理解出来たように思います。
出来の悪い生徒でして、全講座に2年も掛かってしまいましたが(※)、最後まで先生に向き合って頂き本当に感謝しかありません。
またペアレントトレーニング共にセットで講座をしてくれたコーチングでは、私自身の今後の夢がしっかり見えてきました。
ペアレントトレーニングを受けるにあたり、親子の関係性だけではなく、誰かに指導や指示を出す時の話し方伝え方のテクニックや、行動分析についても学ばせて頂き、本当に感謝しています。ありがとうございました!
(小学生)
※終了まで2年かかったというのは、コロナ禍での受講者様のお仕事の都合で調整できない期間があったためであって、受講者様に問題があったわけではありません。
◎子どもと向き合う機会、
あったようで実は少なかったと
宿題を通して
感じることが多かったです。
育児にもちょっとした
テクニックがあるということが
学べました。
(幼稚園児)
◎感情的に関わっても
うまくいかないことを学べました。
子育てにとまどいや
不安をかかえている
お母さんたちと出会い、
よい刺激をもらいました。
ペアレントトレーニングは
今後も気長に子育てに
取り入れていきたいと思えた内容で
勉強できて良かったです。
(幼稚園児)
◎似たような悩みを持つ方と
接する機会が全くないので
一緒に受講できて、
貴重な体験を
させていただきました。
ロールプレイを
いくつかできたことも、
良かったです。
子どものきもちを感じることが
できました。
もっともっとたくさん
先生の話が
きいてみたいです。
(小学校低学年)
◎毎回の講座が
自分の子育ての
アドバイスを頂ける内容だったため
楽しく受講することが
できました。
課題も細やかに
チェックしていただき
ありがとうございました。
今回教えていただいた内容を
日々の子育てに生かしていきたいです。
(小学校低学年)
◎講座を受ける前は危機的状況で、
母子共に先が見えなくなる事も
ありました。
講座でいろいろなことを学ぶ中で
わからなくて不安であった部分が
クリアになって
それを実践していくことで
自分のなかに安心感を
持つことができました。
なりたいお母さん像に近づけるように
また迷った時はふりかえったり
茶話会などに参加したいと思います。
(小学校高学年)
◎受講した時は私も余裕がなく、
毎日過ごすのがいっぱいいっぱいで、
いいところ・ほめるところを見つけるのも
大変な状態だったのですが、
講座での話やご一緒した方とのシェア、
宿題などをしていくうちに、
だんだん余裕が出てきました。
少しずつですが、
子どもたちの良い所、
ほめる所を見つけて、
声を掛けられるようになりました。
一人では理解できなかったことも、
ちはるさんや皆さんと一緒にお話できて、
子育てがラクになった気がします。
ありがとうございました。
(小学校高学年)
◎お友達が
「こんなのあるよ~」
と教えてくれて、
1年前の行き場のない
閉塞感の中で、
わらをもつかむ思いで
よくわからないまま
、申し込んで参加しました。
もがいていた自分達が
うその様に・・・
一番底は脱した感じです
(まだ道半ばですが…)
先日、日曜日の昼食を
久しぶりに家族でリビングで
一緒に囲むことが出来て、
こんな日が来るなんて!
と一人で感動してました。
まだまだ引き続き、
子どもの安心安全な環境を
家族みんなで
作っていきたいと思ってます。
ありがとうございました。
(中学生)
◎普段、子どもたちとの
関わりの中で感じている、
困ったことや悩みなどを
あまり話せる場所がありませんでした。
ここでは、詳しく説明しなくても
すぐに理解してもらえたり
共通点がたくさんあったので、
リラックスして
些細なことでも
気になっていることを
話すことができました。
また、他のメンバーの話で
同じような体験をしていることがわかって、
自分だけではないんだと、
ホッとできたりしたものです。
学びの場でもあり、癒しの場でもありました。
受講してからは
子どもをよく観察するようになったので、
子どもとの距離が
少し縮まったように思います。
(中学生)
◎心のアップダウン、
怒りにまかせたものが
なくなってきたように感じる。
人生の価値観がひっくりかえった。
「今まではこうして、
次はこうなって、
次はこう・・・でなければいけない、
と思ってきた。
私も夫も子どもをそこに乗せるのに必死。
それが今では
「なんでもあり」
と思えるようになった。
親がコントロールするのではなく
「子どもが何をしたいのか、
どうしたいのか」
をまず一番に考えられるようなった。
その結果、子どもから
「ママは別人になってしまった」
と言われてます。
子どもと自分の境界線を
ひきたいと思うようになった。
(中学生)
◎先にABA講演会を見ていたので
「行動」を分析するということは
予想できていましたが、
実際に受講しないと
理解できなかったと思います。
ただ「これをやってほしい」
であったのが
「これを行動して欲しい。
そのためには
どの行動を減らすと良いのだろう?」
と考えることができるようになり、
自分のツールが
増えたような感じがします」
(高校生)
◎子どもから私の話し方が
「何を言いたいのかわからない」
と言われることがあり悩んでいた時に
ちはるさんに誘われて
ペアトレを受けました。
自分の関わり方が相手に伝わりづらく、
子どもをわかっていなかったことに
気づかされました。
受講後は、子どもの表情が明るくなり
自分も、子どもとの向き合い方が
少しは変わったと思います。
(25歳)
講師・・・冨樫ちはる
3児の母。長男(現在22歳)が、3歳の時に自閉症と診断される。
母子通園施設に3年間通ったことをきっかけに、保育士、ヘルパー、自閉症スペクトラム支援士、メンターコーチなどの資格を取得。
子育て支援ワーカーズ、児童デイサービスの職を経て、現在は江別市の小学校で「こころの教室相談員」として勤務する傍ら、発達障害児の親向けの茶話会や講座を主催。
平成29年3月、米田和子氏によるペアレントトレーニング・トレーナー養成講座終了。
平成31年3月、日本ペアレント・トレーニング研究会インストラクター養成研修修了。
◎日本ペアレントトレーニング研究会会員
◎自閉症スペクトラム学会会員
◎認定ABAセラピスト
ペアレントトレーニングの標準プログラム(小学生~高校生)
内容 | |
セッション1 |
オリエンテーション (目的・グループの進め方・他己紹介) ミニ講座「発達障害とペアレントトレーニング」 |
セッション2 | 子どもの行動の観察と理解 |
セッション3 | 子どもの行動への良い注目の仕方 |
セッション4 | 親子タイムと上手なほめ方 |
セッション5 | 前半のふりかえりと学校との連携 |
特別講座 | 「原始反射の統合セッション体験」(夏・冬休みにお子さん同伴で)※特別講師・原田明美さん |
セッション6 | 子どもが達成しやすい指示の出し方 |
セッション7 | 上手な無視の仕方(ほめるために待つ) |
セッション8 |
なくしたい行動とリミットセッティング(限界設定) トークンシステム~よりよい行動のためのチャート |
セッション9 | ほめ方、無視の仕方、タイムアウトのまとめ |
セッション10 | 全体のまとめとこれからのこと、ミニ講座、修了書 |
開始から終了まで、おおむね半年です。
春開講は・・・前半(5月~7月)~夏休み(特別講座)~後半(8月~10月)
秋開講は・・・前半(10月~12月)~冬休み(特別講座)~後半(1月~3月)
各セッションは、2週間おきです。
この他に、後半の時期に「個人面談(2時間程度)」を、ご都合に合わせて行います。
※受講生の状況に応じて、内容に変更もあります。様々な研修・研究の上でブラッシュアップしながら、
オーダーメイドの講座を受講生と一緒に作り上げていきます。
<幼児向けプログラム>
セッション1 |
特性について知る 行動を見る~増やしたい・減らしたい・なくしたい行動に分ける~ |
セッション2 |
ほめることを習慣にしよう ~ほめポイントの見つけ方~ |
セッション3 |
子どもへの声掛けの基本 ~行動が変わる伝え方~ |
セッション4 | 親子タイムの持ち方と、自己肯定感の上がる関わり方 |
セッション5 | まとめとふりかえり、ミニ講座、修了書 |
各セッションは2週間おきです。
個人面談2時間付きです。